感謝の気持ち
私は、高校生の子どもの学校の役員をやっています。
わが子の高校は、入学時に、同地区に在住する者同士で、地区ごとに役員の
代表を決めることになっているのです。任期は子供が卒業するまでの3年間です。
役員のそれぞれの役職も3年間分、既に決まっています。役員のくじを引いてしまっ
た時、『やってしまったぁぁぁぁぁぁ~』という気持ちで始まったのですが、
始まってみたら、役員の仲間が素敵なママさんばかりで、集まりは、苦痛よりも
楽しみへと変化していきました。
高校生ともなると、通学区も広範囲となるし、親が顔を出す機会も少なくなるという
こともあり、親同士の関係って、希薄になるのが常なのかな・・・って思います。
だからこそ、役員という特権を利用して、行事に一緒に参加したり、お手伝いした
り、子供たちの成長を応援できる立ち位置にいさせてもらうことが出来たように思い
ます。
しかし・・・ 2年前は想像もしていなかった、わが子の高校退学。
退学理由の詳細は、ここでは述べませんが、子どもが高校の籍を抜くということは、
親も役員を退かねばならいため、退学の話が出てからの2か月間、関係各所への連絡
や、残り1年間の役員業務の代行者探しに、翻弄しました。
私は、心が締め付けられるほど、申し訳ない気持ちでいっぱいだったのですが、
代行してくださる方が、自身のお子さんも同様の経験をしており、小・中学校で、
役員をすることが出来なかったと。残り一年引き継ぐから、大丈夫だよと、
心強く言ってくださりました。
私は、涙が止まりませんでした。
ほかにも、同じ役員のメンバーは、話を聴いてくれ、一緒に泣いてくれました。
子どもの退学話があってからの日々、私自身も悩みに悩んで、子供と一緒になって、
闇に葬られたような気持になっていました。でも、見ていてくれる人はたくさんい
るのだなと。多方面に迷惑をかけた事実は、確実にあるのですが、この出来事を
きっかけに、自分はたくさんの人に支えられているのだと、改めて感謝の気持ちで
いっぱいとなりました。
確かに、仕事しながらの役員というものは、本当に大変だし、何を犠牲にしている
のか、分からなくなる時もあります。しかし、それ以上に、素敵な巡りあわせがあ
り、経験できないことが出来る魅力もあるのも確かです。
残り1年間、役員の仕事を、全う出来ないのは、本当にさみしかったけれど、みな
さんが頑張ってくれる分、私は、また別の形で頑張りたいと思います。
本当に2年間ありがとうございました。